お部屋に閉じ込められたとき

こんにちは。ダディです。

怪しいタイトルになりましたが人は誰しも、お部屋に閉じ込められる可能性を秘めています。
室内の扉がドアノブを操作しても開かなくなることがあるのです。それはドアの中にあるラッチという部品が破損していることが多いです。
ちょっと名称を説明しましょう。ドアは扉の側面となるところが木口、丁番がないドアノブの方が戸先、丁番がある方が吊元、戸先の小口に可愛い金具がピョコンと出ています。こいつがラッチです。押すと引っ込むヤツです。この子をドアの枠に開いている穴、ストライクに引っ掛けてドアを閉めておくのです。ラッチは本来ドアノブを操作すると引っ込むのですが、ラッチとドアノブを接続する部分が破損すると操作不能となります。ドアが開かなくなるのです。これはラッチを取り替える必要があります。
まずはメーカーを確認して、なるべく同じものを揃えましょう。ラッチの付近に刻印がある筈です。その刻印あるステンレスのプレートはフロントといいます。フロントの縦の長さが5〜6センチくらいだったら取り替えるのはラッチです。小さな部品です。これが10センチくらいになるとケース錠という、ちょっと大きな部品を取り替えることになります。
どちらにしろ、あと一つ確認が必要なところがあります。バックセットという戸先からドアノブの中心までの長さです。大体51ミリの物が多いと思います。
これくらいの情報があれば交換部品は探しやすいですが、ラッチやケース錠自体を外して見てみると品番が書いてたりします。ということで外し方です。鍵のないタイプを例に説明しますね。
まずはドアノブを外します。部屋内の扉のドアノブは、下から覗き込むとネジが見えると思います。稀に六角レンチのネジになっているものもあります。ネジを取ります。部屋の内側と外側のドアノブを持ち、引っ張ります。きっと外れます。するとドアノブの周りにある金具が残っていると思います。座金です。丸形や小判型や長方形等ありますが、丸いものが多いと思います。それはプラスチックのベースに金属のカバーをはめ込んでいる筈なので、カバーの部分を引っ張って外します。プラスチックのベースだけになったら、ネジが2本見えると思います。それを外して座金を外します。最後にラッチのフロント部分のネジを外します。するとラッチが引っ張り出せるはず。
戻すときは逆の手順で。
まあ、交換は簡単なのですが、タイトルの閉じ込められたときの対処法が重要です。ラッチが交換できるのは、扉が開いている状態で作業する必要があります。ドアノブを操作してもラッチが破損して扉が開かなくなったら、開ける方法はラッチを別の方法で引っ込めるだけです。
僕は小さな差金という工具を使います。L形の定規です。これをラッチに引っ掛けて動かし、扉を開けるのです。ただし、この作業ができるのはラッチが見えている方になります。通常、扉はどちらかが枠の戸当りという部品に接触する形で閉まっています。この戸当りが無い方であればラッチが扉と枠の間に確認できます。僕が今まで対応した事案ではリビングと廊下の間にある扉で、お客さんのいる部屋内側から操作する必要があり、外側から差金をドアの下の隙間に入れてお客さんへ渡して、開け方を説明してお客さんに操作して貰って開けたという内容でした。
その後、ラッチの取替となるのですが、それまでの間はラッチを外すかラッチの引っかかる枠側のストライクに詰め物をしたりテープを貼ったりして扉が閉まらないようにしておきます。
扉にドアクローザーが付いていれば、ラッチは無くても良いんですけどね。でもラッチがなければドアノブが変な位置にぶら下がるような感じになっちゃうので。
そうか。次はドアクローザーの事でも書いてみます。

はい。タイトルの閉じ込められるという事案は、うちの会社では年に1回あるかないかという内容なので、この事案に遭遇した方はかなりの幸運の持ち主ですね。宝くじを買ってみると良いでしょう。

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