ふと白雪姫のお話を思い出した

こんにちは。ダディです。

自分が持っている能力を上手に使う事は、難しいのかも知れない。

誰もが知っている白雪姫。

世界で一番美しい姫は、殺されそうになり森の小人達の家に逃れ、追ってきた継母である女王に毒殺され、王子のキスで復活する。

ふと、このお話を思い出して、継母の女王について思いました。

毎日、魔法の鏡で世界一美しい女性が自身である事を確認していた彼女は、ある日、白雪姫が世界一になった事を知ります。

この時に左寄りの人は思うでしょう。

2位じゃ、ダメなんですか?

はい、ダメです。

何事も1位でないと意味がありません。

あなたは南アルプスの北岳をご存知でしょうか。

日本で2番目に高い山です。

今ではインターネットが普及して、誰でも知っている情報になったかも知れませんが、それでも知らない人は多いはず。

1位を求める女王の姿勢は見習うべきです。

しかし、そんな女王も自らの能力を使いこなすことが出来ず、雨の中、崖に落ちてこの世を去ります。

女王の能力とは、何か。

いくつかあります。

それは白雪姫に次ぐ世界二位美しさ。

魔法を使える。

継娘を殺せと命じたり、自らの姿を醜く変える事も厭わない、度胸。

他にも、僕の知らない彼女の長所を、魔法の鏡は知っているかも知れない。

しかし残念ながら、女王は知恵が足りない。。。

それを自覚する事が出来なかったのが、不幸の始まりだったのかも知れない。

女王という立場もあるのでしょうが、もっと教えを乞うても良かったのではないか。

物語の冒頭、魔法の鏡を召喚し、ついに白雪姫が自らの美しさを超えてしまった事を知ります。

この時に、鏡に聞けば良かったんです。

「ヘイシリ。美しさで負けて悔しい。世界一になりたい。どうしたら良い?」と。

こう聞かれたら鏡は答えたでしょう。

「あ、別の方をお呼びでしょうか、すみません。わたしの名前は魔法の鏡です。名前だけでも覚えていただけたら、うれしいです。ババアになるクスリ、飲ましぃや。」と。

映画後半で自ら作成した、飲むと老婆へと姿を変える、あのクスリを白雪姫に飲ませたら良かったんです。

白雪姫が狩人に森へ逃される前に、お城の中で全て完結出来たんです。

他にも、狩人に頼まずに城内で毒リンゴを作って食べさせるだけでも良かった。

何故、自ら手を下さなかったのか。

何故、姫を殺せと、人を殺せない狩人に命令したのか。

何故、毒リンゴは即死せずに眠るだけだったのか。

これは女王に知恵が足りないからなのか。

女王に足りないのは、素直さだったのではないだろうか。

心の奥では、世界一美しい自分を超える美しさに成長した白雪姫を、大切に思っていたのではないだろうか。

継娘への愛、自らのプライド、両者を天秤に掛けてしまい、苦しんでいたのではないだろうか。

物語終盤、崖から落ちた女王は死んでおらず、何かしらの手段を用いて、王子へ知らせたのかも知れない。

「美しい乙女がガラスの棺の中で眠っている」と。

女王は、魔法の毒リンゴの呪いの解き方を知っていたはず。

きっと本心では白雪姫に幸せになってほしかったのかも知れない。

そんな気持ちで、ようつべで白雪姫を見ました。

豚の心臓を魔法の鏡に見せている時。

「いや、白雪姫?死んだよ?だって、ほら、ここに心臓があるもん。」と言った時の女王の顔は、バカ丸出し。

やっぱコイツは知恵が足りんばい。

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