キャンディル補修

こんにちは。ダディです。

今日は朝から床の補修作業でした。

でね。

オーナーさんから指摘のある箇所が、数カ所あって。

どうやらソコは、補修された形跡がある。。。

画層の中心辺り、なんか汚いですよね。

これ、補修不良です。

補修屋の補修が下手なのか。

大工が適当に補修したのか。

さて、どっちでしょうか。

午後から最強が来てくれました。

最強曰く。

「キャンディル補修」との事。

キャンディル補修とは。

キャンディルテクトという会社が、補修業をしているらしいんですが。

こいつらの補修は、補修とは言えないレベルなんだとか。

で、最強が補修しました。

これは補修というより、復元という感じですね。

もう一箇所、写真を撮っていましたので、アップします。

お分かり頂けただろうか。

この写真から分かることは。

最強は時間を戻す能力を持っている可能性がある、ということ。

この美しい補修を終えた時に言った言葉は。

「まぁ、時間をかけたらもっとキレイに出来ますけど、この物量なら、この程度ですね。」

これ以上、キレイに出来るのか?

僕には意味が分かりませんでした。

しかし。

「キャンディル補修」が、どのような手法なのかを教えて貰いました。

2箇所目の、床板の肌色部分が見えている写真がありますよね。

この傷は、キャンディル補修をした形跡なんだとか。

元々、こんな傷ではないところを、彫刻刀やカッターでザクザクと削り倒して出来た傷の状態らしい。

キャンディル曰く、その削り方で、床板の木目を再現するんだとか。

で、結局。

最初の写真のように、パテで埋めただけの適当な終わり方になるらしい。

「変な削り方をするせいで、補修箇所が弱くなって、膨らんだりするんですよね。」と最強。

傷の周辺を削ったり、変な傷を付けたりするせいで、床材が繊維状に残存するらしい。

そこにパテを埋めても、繊維状になった床材部分が膨張して、最終的に傷が目立つ事になるらしい。

「でもまぁ、今回の傷は、まだマシな方ですよ。」と最強。

今回の傷は、パテで埋められただけだったらしいのです。

下手に補修箇所周辺にツヤ調整剤とかを撒かれていると、補修時にツヤ調整剤が剥がれたりして、大惨事になることもあるとか。

とにかく。

キャンディル補修は、補修屋の足を引っ張る、最悪の補修です。

どうして、こんな汚い補修が行われているのか。

それはキャンディルがディベロッパーへガッツリ営業しているから、らしい。

ディベロッパーが「補修はキャンディル使えよ」と言い出したら。

実際に現地を管理している建設会社は、補修作業が発生すると仕方なくキャンディルを使うというのです。

キャンディル補修の仕上がりに納得できないという、お客さんも少なからずいらっしゃるらしい。

結果、一部大手の建設会社から、キャンディルは出入り禁止になっているらしい。

すべて最強が教えてくれた情報なんですけどね。

正直、最初に撮った写真の時点で、補修不良と思いました。

こんな汚い補修跡は、触る前に写真に撮っておかないと、怖い。

そう思って撮影したのです。

僕の補修より汚い。

でも、こんな汚い状態でも良しとされるなら。

キャンディルに就職するのも良いかも知れません。

いや、ちょっと嫌だなぁ。

建材の傷を補修した後に、別の業者が補修するなんて、補修屋としては烙印押されたのと同じ。

まぁ、下には下がいるという事を覚えました。

出来ることなら。

「え?傷ってどこでしたっけ?」と言われるような補修をしたい。

今日も、最強が補修した後に補修箇所を見つける事に苦労しました。

というか、今回の写真も「補修箇所はこの辺だった気がする」という程度なんで。

なんにせよ。

最強の補修技術は、どうやら最強のようです。

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