クリスマスツリー

こんにちは。ダディです。

現在わが家にはクリスマスツリーが1本あります。

小さいです。全長1mに満たないものです。

それを買う以前の事です。引っ越してから間もない、ちょうど一年前くらいの出来事です。

 

長女は一生懸命クリスマスツリーを自作しようとしていました。

ツリーのオーナメントをコピー用紙に色鉛筆で書き、何枚か用意した後。

「ツリーが無いやん。どうすると?」と聞くと。

「ツリーは今あるのを使うよ。」と長女。

ツリーなんか、うちにありません。何かで代用するのだろうと思っていましたが。

長女が、とんでもないものを代用し始めました。

釣り竿です。

彼女の中では、釣りとツリーが混在しているのだろうと察し、笑いそうになりましたが。

ここは敢えて笑わずに、長女に合わせる事に。

「なかなかいいツリーじゃん。やるねぇ。」と褒めて遣わしまして。

「飾り付けは、どうやって付けるの?」と先程作ったオーナメントを渡しました。

「テープで付けよう。」と長女。

長女はセロハンテープを使いこなします。

そして完成。

星や丸を描いたA4コピー用紙が釣り竿にセロハンテープで貼られているという、シュールな光景。

 

数分後。

妻が「ちょっと竿が危ないよ。なんでこんなところに置いとーと?」と言い出したので。

「飾っとるんよ。」と説明しました。

「何を作ったん?」とイマイチ理解していない様子の妻に、

「オーナメントが付いとろうが。クリスマスツリーよ。」と僕。

「どこがツリーなん?」と、まだわからない妻に、

「長女が釣りでツリーを作ったんよ。」と詳しく説明しました。

ようやく理解したようで爆笑していました。

「長女ちゃん、釣りはツリーと違うよ。」と笑いながら説明しています。

そして僕に言うのです。

「あんたも良く笑わんで一緒に飾り付けしたねぇ。」と。

「長女のツリーの欲しさが伝わったけね。その気持に親として真剣に向き合っただけよ。」と僕。

「それは接し方を間違っとるよ。」と妻。

でも、僕は思っていました。

 

長女は確信犯。

間違いない。

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