こんにちは。ダディです。
棚扉の蝶番は現在スライドヒンジというものが多く使われています。昔ながらの蝶のような形をした蝶番はあまり使用されていません。それは棚扉を閉めたときのデザインのためだと思います。
このスライドヒンジが劣化や調整不良となってしまうと扉が外れてしまったり、閉めたときに扉と扉が当たったりします。また勝手に閉まっていた筈の扉がしっかりと閉まらなくなったり。
この場合の修繕は取り替えるほかありません。
全く同じものが入手できれば別ですが、同じ形状のものが入手できず近似形状品への取り替えとなる場合が多いのです。
取り替える部品を選ぶ際に必要な情報をお伝えします。
まずは扉側に埋め込まれいている部分の寸法の確認です。直径35ミリ若しくは40ミリの二種類です。
次は棚側のスライドヒンジを取り付ける部分の板の厚さを確認してください。奥行きとか高さとかではなく棚を構成する板でスライドヒンジを取り付けている板の厚みです。そうです、棚を正面から見ると板の厚さが判りますよね。その板の厚さが分かる部分、その面が木口(こぐち)と言います。棚の扉を閉めたときに扉が木口にどれくらい被さっているか見えますでしょうか。木口に対して扉がほぼほぼ被さっている、木口に15〜20ミリくらい扉が被さっているならば、そのスライドヒンジは全かぶせというものになります。5〜10ミリくらいの被さり方であれば半かぶせです。
あれ?全然被らないよ。棚の中に扉が入っちゃったよ?という方。それはインセットと言います。
スライドヒンジは木口が扉にどれくらい被さるのかが重要です。上記の3種類があります。
あとは、扉の閉まる力がどのようになっているかを確認する必要があります。扉は自力で閉まることなく棚側にマグネット等が設置されてカチッと扉を引き付けて閉めておくタイプの扉はノーマルです。特に呼称はないと思います。これに対して棚にマグネット等が付いてなく、ちょっと扉を閉めようとすると自力でパタンと閉まるタイプ。これはキャッチ付きと呼ばれています。前述のマグネットキャッチの扉を引き付けておく能力をスライドヒンジに与えたものです。閉まる力の発生源はスプリングです。
おや?うちはパタンと言わないよ。自力で閉じるけど、ゆっくり閉まるよ。という製品はダンパー付きと呼ばれています。キャッチ付きにダンパーが追加され、閉まるときの速度がある程度調整できるのです。だからパタンとならず、静かに閉まります。
メーカー不問でスライド丁番35Φ半かぶせダンパー付き、座金も下さい。このような呪文が詠唱できれば金物屋さん推奨のメーカーの35Φ半かぶせダンパー付きが手に入るでしょう。
あとはネットで座金の設置位置をどこにするかを調べてビスで固定するだけです。頑張って下さい。自分での作業が不安な方、福岡市内なら助けに行けますよ。
ということで、本日はこれくらいで勘弁して下さい。
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