ダディの作り話

こんにちは。ダディです。

今日、子供達とお風呂に入っていた時。

何の気なしに口笛を吹いてしまいました。

すると長女が僕の口を手で塞いで言いました。

「口笛はやめて。泥棒が来るから。」と。

確かに、泥棒とか蛇が来るという言い伝えがありますよね。

「わかった、ごめんごめん。泥棒が来たら怖いもんね。」と僕。

そして、思いついたのです。

「ダディが子供の頃ね、泥棒が来たことがあるんよ。」と僕。

「ええっ!ホントに!」と長女。

「寝たフリして、家から出ていくまで見てたんよね。」と僕。

「どんな人やった?」と長女。

「爺さんで、ヒゲが長くてね。」と僕。

「こんな感じ?こーんな?」と、手でアゴの周りにあるヒゲの範囲を示す長女。

「おぉ。そんで、長靴みたいな靴を履いててね。」と僕。

「長いやつ?ここまで(スネを示す)ある長い靴?」と長女。

「で、赤い服とズボンでね。」と僕。

「おじいさんが、赤い服着てたの?」と長女。

「帽子も赤かったよ。」と僕。

「え?帽子も赤かったの?」と長女。

「煙突から入ってきてね。」と僕。

「ねぇ、それってさぁ?サンタクロースじゃない?」と長女。

「ダディが寝てると思ったみたいで、プレゼント置いていってね。」無視して続ける僕。

「プレゼントくれるのはサンタさんじゃん!」と長女。

「トナカイのソリで帰っていったんよ。」と僕。

「大きい袋を持ってなかった?」と長女。

「おぉ、持っとったぜ。白い大きい袋に盗んだものを入れとったみたい。」と僕。

「ベルトはこの辺で、こうしとった?」と何を言っているのか分からない長女。

「おぉ。しとった、しとった。」と真剣な表情と声色で、適当に返す僕。

「それ、サンタさんやん。」と長女。

「でもよぉ、夜中に人の家に勝手に入ってきたんぜ?泥棒やろ。」と僕。

「なにか盗まれたと?」と長女。

「いんや、プレゼントを置いていった。」と僕。

「じゃあ、それはサンタさんよ!」と長女。

「え?サンタさんが泥棒みたいに勝手に人の家に入ってくると?」と僕。

「そうよ!サンタも泥棒も一緒よ!」と長女。

う〜ん。ちょっと違う気がする。

 

長女はお風呂から上がってから妻に一生懸命、説明していました。

「ダディはねぇ〜、サンタさんを泥棒と思ったんだってぇ〜♪」と。

まだまだ子供よの。

可愛いったらありゃしません。

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