こんにちは。ダディです。
テッチャンモール、ご存知でしょうか。
先達の知恵と言えば聞こえは良いのですが。
前々々職でセキュリティ機器の設置工事をしていた頃に、テッシーが編み出した技です。
天井の中に配線を通す必要がある状況が発生した際に、非常に重宝します。
現職で、エアコンのコンセントを専用化(1つのブレーカーに対して1つのエアコン用コンセントを設ける作業)をする作業があるのです。
通常、モールというプラスチックのケースを壁面に設置して、電源線を這わせる作業を行います。
今日のエアコン専用化作業は、排気ダクト用の隠蔽壁内に電源線を通すことが出来そうな状況でした。
時と職種を超え、テッチャンモールが今、活躍します。
テッチャンモールに必要な材料は。
マサル工業の0号エフモールのフタと、ビニルテープ。
このために、わざわざマサルの0号エフモール(両面テープ付き10本パック)を購入しました。
このモールのフタを、内側同士を10cm程度重ねるように合わせ、ビニルテープを巻き付け、連結します。
テッチャンモール、ここに完成。
フタ外側を下面に向け、上に反るようにクセを付けます。
良い具合に反らせたら、配線したい天井内に挿入。
上に反ったモールのフタは、天井内の下地を乗り越え、目的地へ向かいます。
目的地は、事前に開口した新しいコンセント設置位置。
「来ましたっ!」と同僚Mさん。
「おっ!マジすか!」と、Mさんの所に行きました。
「もう取れそうです、ちょっと待ってください。」とMさん。
しばらくして。
「取れましたっ!」とMさん。
「了解です。VA付けますんで、ちょっと待ってください。」と僕。
その後、無事に電源線の配線が終了。
「凄い!(隠蔽配線が)出来ましたね!」とMさん。
「テッチャンモールを考案した、手嶋さんに感謝ですね。」と僕。
「素晴らしい先人の知恵ですね。露出するより全然、こっちの方が良いですよ。」とMさん。
こういう技を知っているからこそ、現職で同僚の方々から一目置かれる存在で居られるんです。
ありがとう、テッシー。
モールで露出するより、絶対、隠蔽配線の方が良い。
まぁ、隠蔽できる条件が揃っているからこそ、使える技ですけどね。
露出配線に使うはずのモールが、フタだけを隠蔽配線の為に使われるとは、マサル工業も驚愕する事でしょう。
それにしても。
Mさんは、僕を調子に乗らせるのが上手い。
相当、褒めてくれます。
嬉しいんですけど、掌で踊らされているという事は理解できます。
だって、作業の速度は僕よりMさんの方が速いんだもん。
元料理人のMさん。
手先が器用なのでしょうが、電気工事の仕事は1年に満たないんです。
僕もそんなに現場作業をしてきた訳では無いのですが。
手際の良さ、作業の速さで、明らかに負けているんです。
僕は不器用なんで。。。
先日、そんな気持ちを打ち明けたんです。
「もう、Mさんの方が作業が速いですもん。」と。
「それはない。それはないですよ。」とMさんは謙遜しているのですが。
「いや、同じものを取り付けた時の速度が、僕より速いんですもん。これね、僕は結構、ショックなんですよ。」と僕。
これは正直、仕方ない事なんでしょう。
手先が器用なのは、Mさんの方が上。
改善点や効率向上を常に考えている人と、そうでない人間の違い。
Mさんのような人が学業卒の当時から、電気工事の現場作業員として務めていたとしたら。
僕は「この人の下で働きたい」と思った事でしょう。
こんなにも優れた人が、僕の同僚なのです。
この人は、きっと上に立つ人なんです。
僕は、この人を支えるために、今の会社に巡り合ったのだろうと思います。
僕の持ちうる知識と技術を全て、Mさんに託そうと思います。
きっとMさんは今年度中に全て吸収して、その知識や技術を応用して現場に活かす事でしょう。
テッチャンモールも、その中の1つに過ぎません。
ですが、その1つ、確実に伝達できました。
そして、僕は1つ、僕の存在価値を失ったのです。
なんと儚い、僕の存在価値。
ですが、この自身の存在価値を消して行く事に、僕は美しさを感じるのです。
昔、銀魂で新八の誕生日のホールケーキを、つまみ食いがバレないように削り取った神楽と銀さんの事を思い出しました。
「ポッキー並みの儚さアル。」
「ポッキーが何故、美味いか知っているか?儚いからだよ。」
そんなやり取りがあったと記憶しています。
儚いからこそ、美味しいのです。
儚いからこそ、美しいのです。
ポッキーは、美しいのです。
儚く、美しく、在りたい。
そうだ。
ポッキーのように。
取り急ぎ。
ポッキーのように。
痩せよう。
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