パフを歌って

こんにちは。ダディです。

歌唱力と言いますか、歌の音程の事ですが。

わが家の中で比較すると、僕と次女は音程が良い方で、妻と長女は微妙。

微妙というより、音痴です。

「なんでダディとガーコは、歌が上手いんかねぇ。」と長女。

「なんで歌が上手いかは分からんけど、下手な奴は自分の声が聞こえてないらしいぜ?」と僕。

そこで、歌唱力向上の方法を教えました。

「バケツを被って、自分の歌声を聞きながら歌ったら良いらしいよ。」と。

バケツを被らせて、ピアノの鍵盤を弾いて、同じ音を発生する練習をしました。

まぁ、毎日繰り返せば、音程が良くなることでしょう。

その後、子供達に言われました。

「パフを歌ってみて。」と。

パフって、なんぞや?

長女が楽譜を持ってきました。

この歌を音楽の時間でリコーダーの練習をしているらしい。

初めて聞いた歌です。

朗らかな長調ですけども、どこか哀しげな旋律。

きっと、これは魔法の竜が人に裏切られた悲しみを歌った歌に違いない。

「おい、これ、悲しい歌やねぇんか?」と僕。

「いや、魔法の竜が子供と一緒に遊ぶ歌よ?」と長女。

「その子供が竜を裏切るんやねぇんか?」と僕。

「いや、裏切ったりはせんよ。」と長女。

「そうか。」と僕。

「あ、でも、途中で裏切ったかもしれん。だって、遊びに来なくなるもん。」と長女。

「それは仕方ないかもね。それは成長よ。」と僕。

この曲のことを調べたら、やっぱり魔法の龍と遊んでいた人間が、急に来なくなったという内容でした。

もうね。

歌えません。

この悲しい内容を知ってしまったら、歌っている途中で泣いてしまうからです。

正確には、歌っている途中で声が出なくなったり、音程が取れなくなったりするのです。

これを克服する為には、パフの悲しみを、共に乗り越えるしかありません。

共に乗り越えるには、どうするのか。

只、只管、歌うのです。

何度も何度も繰り返し、歌うのです。

パフを想い、パフの悲しみを歌うのです。

すると、やがて。

この悲しみを乗り越える事が出来るのです。

泣かずに歌うことが出来るのです。

これは、悲しみに慣れたのではなく、悲しみを乗り越えたのです。

僕が、悲しみを乗り越えるには、まだ時間が掛かりそうです。

そんなパフの歌の原曲を聞いていたのですが。

どうやらパフは実在するドラゴンでは無い様子です。

おそらく、ジャッキーペーパーが気に入っていた、ドラゴンのオモチャです。

ジャッキーペーパーはパフの為に、弦や封蝋なんかの派手な物を持ってきたんだ。

この野郎が一緒に居たら、どんな高貴なヤツ等(王様や王子様)も、お辞儀をしてくる。

「おい!俺はパフだぞ!」と怒鳴れば、海賊も旗を下げる。

そんな最強のドラゴンも、そう思ってくれる友達が居なければ、ただのガラクタ。

緑の鱗も雨のように落ちてしまう。

ジャッキーが想像したパフの住む場所は、海の近くにある、秋霧が棚引くホナリーと呼ばれる島。

これ、トイ・ストーリーですね。

オモチャの悲しみを歌うなら、こっちの歌の方が好きです。

こっちの方が悲しいもん。

この悲しさは、オモチャが子供と共に成長できないからこそ感じることの出来る感情ですね。

オモチャが「もうアイツに俺は必要ないな」みたいな事を言ったら、何も面白くありませんからね。

置いてけぼりの寂しさが悲しみを増長させるんでしょう。

そんな歌の悲しみの原因が分かったような事を日記に書いても。

僕がパフの歌を歌うことは出来ません。

かなり歌おうとしても、無理だった物が多くあります。

今でも何曲か存在するんですよね、歌えない歌が。

平井堅の思いが重なるその前に。

上記トイ・ストーリー2のWhen she loved meの英語バージョン。

自作の今は亡き貴女へ。

とりあえず、上記3曲とパフを含めて、4曲ですか。

泣かずに歌えるようになろうと思います。

そして思ったこと。

各々に好きな音楽があると思うのですが。

純粋に曲だけで好きになったかどうかの判断が難しいと思うんですよね。

周りで人気があるから、とか。

テレビやラジオでよく聞く、とか。

僕は、好きなキャラクターや、そのキャラクターが演じているシチュエーションのBGMに感動する事が多いと思うんです。

ファイナルファンタジー5のギルガメッシュが出てくる時に流れるBGM、ビッグブリッヂの死闘。

ルパン三世カリオストロの城で、ルパンと銭形が地下から脱出する時に流れるBGM、サンバ・テンペラード。

このように、純粋に曲がカッコイイという事が前提なのですが。

曲を好きになるというのは、やはりその曲に対する個人の感情が大きく影響すると思うんです。

本当にどうでも良いと思う歌でも、子供が保育園の運動会で踊った歌が、最高の音楽になったりするんですよ。

長女がダンスを踊った歌です。

僕の人生で、忘れられない歌の1つです。

まぁ、好きな曲を紹介するのはコレくらいにして。

鼻歌でもいいから、パフの練習をしておこうかねぇ。

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