仕事を極めてしまったら

こんにちは。ダディです。

僕の務める会社は、基本的に土曜日は勤務日となります。

通常勤務日数は22日です。

22日を超えて勤務した場合、全て休日出勤扱いとなります。

そんな土曜日の今日。

僕は5時に起床して、洗濯を2回します。

1回目は家族の洗濯物。

2回目はタオル系と僕の仕事着。

1回目は洗濯洗剤のみで洗います。

2回目は洗濯洗剤と柔軟剤を使用します。

布マスクに柔軟剤の匂いがすると、キツいらしいです。

僕は仕事中に不織布マスクしか使わないので、知ったこっちゃありませんけどね。

分けて洗おうと思いました。

そんな朝ごはんはオイコスのヨーグルトストロベリー1個です。

ダイエットしようと企んでいます。

家族はビーフシチューにレーズンパン。

僕が出発する際、パンを食べながら子供達が言いました。

「お仕事、頑張ってねー!」と次女。

「お仕事、頑張ってね。ディズニー行けるようにね。」と長女。

「おう。頑張るぜ。」と僕。

 

嘘をつきました。。。

僕はお仕事を頑張るなんて事は、ありません。

会社の仕事で僕が頑張る様な出来事は、もう発生することはありません。

これは全て、後輩達の成長によるものです。

僕が頑張る必要が無い程に、皆が会社に入ってくる仕事をこなしてくれます。

もう全く、僕の存在意義はありません。

全てが片手間。

全てが小手先。

悩む事、迷う事、戸惑う事、そんな事は一切発生しない。

僕が今以上に成長する事は、もう不可能なのです。

そんな状態から、何を頑張ると言うのか。

僕が頑張るという事は、後輩達の仕事を奪う事になります。

この虚しさとの葛藤。

これが唯一の頑張る事なのかも知れません。

 

出社後、本日の訪問希望をしているお客様を誰が担当するかの振り分けを行います。

今日の訪問希望は8件程ありまして、5件僕が対応することになりました。

僕は暇なんです。

8件くらい仕事がある方が良かったのかも知れません。

でも、僕が全て奪ってしまうと同僚さんや後輩さんの仕事が減ってしまいます。

評価に直結するんで、5件だけ貰いました。

後輩さんが僕に言ってくれました。

「そんなに沢山、対応してくれて助かります。」と。

「たまには仕事をさせてください。少しでも会社の役に立ちたいんです。」と僕。

2人で笑っていましたが。

結構、切実です。

仕事は、何をしたのか覚えておく方が難しいという内容のものばかり。

申し訳ないのですが、全く頑張る要素がない。

お客さんは感心したり納得したり安心したり。

「やっぱり、ちゃんとしたところに頼まないとね。」と訪問したお宅のおばあちゃんに言われました。

このような場面があれば、この仕事にはやりがいがあるなぁと思うのですが。

困難に立ち向かい解決するといった事案は皆無。

やはり僕自身の成長は望めません。

自分で言うのは気が引けますが。

僕はこの仕事を極めてしまったのでしょう。

 

数年前、会社の給与制度が変わりました。

成果報酬制から絶対評価性へ変更となったのです。

その際、社長から言われました。

「君の様な全てをこなせるスーパーマンが居ることは非常にありがたい。だが、以後は君がスーパーマンで居続ける必要はない。同僚の彼にはスケジュール管理、後輩の彼には現場での対応力、彼には現場管理とその構成手法を教示して欲しい。」的な事を。

そして、僕の仕事は少しずつ減っていったのです。

今では僕の活躍の場が、ほぼありません。

違う部署の同僚から仕事を依頼される事があります。

「忙しいとは思いますが、お願いしても宜しいでしょうか。」という具合です。

「あぁ、助かります。僕は暇なんで。お仕事いただけると嬉しいです。」と伝えます。

「暇では無いでしょう(笑)」という返事を頂くのですがね。

何か仕事があったとしても、暇と一緒です。

その仕事が僕を成長させる事はありません。

ただ、同僚から依頼された仕事は、自分で手掛けた仕事よりも丁寧且つ慎重になります。

丁寧且つ慎重にしたところで、そもそも完璧なので大した差はありません。

 

昨今、僕は新人教育をしています。

この教育も僕の視点からは、微妙です。

特段のカリキュラムが無く、お客様からの依頼で発生している事象を都度同行して見せるという具合です。

現在の手法では、入社した社員の能力に依存した結果しか得られません。

有能な方は自律成長する。

普通の方は挫折する。

無能な方は習得したと勘違いする。

この辺の問題点を克服する事が、当面の僕の仕事なのかも知れません。

ただね。

どのような教育手法を用いても、おそらく有能は有能、普通は普通、無能は無能。

この差は埋める事が出来ないと思います。

埋める事が出来ないのですが、少しでもその差を縮める必要があります。

その差を分析し、本人に適合する形での指導を行う。

字にすると、ちょっと恥ずかしいですね。

まぁしかし、僕が現在の会社の仕事を極めているという事においては反論する人は居ないでしょう。

ということで。

無能の指導はマジキツい。

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