子供が知的障害(精神遅滞)の方を見た時、妻が子供に言ったこと

こんにちは。ダディです。

妻の子供に対しての教育というか、物事の教え方には、本当に尊敬します。

多くの方に伝えたいと思い、日記に書いておこうと思いました。

まぁ、多くの人に見てもらえるようなブログじゃないんですがね。

妻の発言

先日、知的障害であろう方が、母親らしき女性と一緒に居たのです。

その方が「ああー、ああー。」が口癖のようで。

たまに「いや。いや。いやぁ。」という意思表示がありました。

「ああー、ああー。」という声に、長女が反応したのです。

「鳥の声が聞こえるねぇ。ほら、また聞こえた。」と。

とめどなく聞こえるので「ほら、ダディ。鳥の声がまた聞こえたよ。」と長女が言うので。

「次に鳥の声が聞こえても、色々言うな。後で教えるけん。」と、言いました。

さて、なんて言えば良いのかしら。

僕はこういう事を教えるというか、伝えるというか、苦手なんですよね。

 

そして、後で教えると言った「後」がやってきました。

「あれは鳥の声じゃなくて、人の声ぞ。」と僕。

「あの「へよー」が?」と長女。

「そう。へよーはオジサンが言いよったんよ。だけん、真似したらダメなんよ。」と僕。

「え?なんで真似したらダメなん?」と、言いはしませんでしたが、そんな雰囲気の長女に対して。

「あのオジサンはね、みんなが静かにしなきゃいけない時に静かにするのが苦手なの。」と妻。

「長女ちゃんも苦手な事があるでしょう?」と聞くと。

「うん、結構ある。」と長女。

「それを人から真似されたら、嫌な気持ちになるでしょう?」と妻。

「うん。」と長女。

「人の苦手な事を真似するのは、真似された人が嫌な気持ちになるから、しちゃダメなのよ。」と。

僕は痛く感動しまして。

「すげぇ!良いこと言うねぇ!そうやな、人が得意なことや上手なことは真似した方が良いけど、出来ん事は真似したらいかんな。」と僕。

「ダディは、いっつも人の出来んことや失敗したことを真似して笑うやろ?」と妻。

「うん。ムカつくもんね。」と長女。

「長女ちゃんは、人の嫌がる事はしたくないでしょう?」と妻。

「うん。わかった。人の苦手は真似せん。」と長女。

 

妻のような人に育ててもらえるという、我が子の環境の良さは、金じゃ買えませんわね。

まぁ、引っかかるところは、いくつかありますけど。

妻が聞いた話

こんな偉そうな事を言っている妻も、昔は子供がお菓子を1個だけ選ぶように親から言われて泣いている姿を見て「うるせぇ〜。」と思うことがあったらしいのです。

そこに中学生くらいの女の子2人がやってきたそうです。

1人は少し障害がある様子だったらしいのです。

その子が泣いている子供を見て、もうひとりの子に聞いたそうです。

「ねぇ、なんであの子はお菓子を選ぶだけで泣いているの?」と。

もうひとりの子は、こう答えたそうです。

「あの子はね、今、頑張って選んでいるんだよ。」と。

この言葉を聞いて、妻は自身の愚かさを恥じたそうです。

 

いや、普通よ。うるせぇと思うもん。

でも、2人の女の子の友達というか、凄いですよね。

頑張って選んでいるとか、思いつきませんもん。

でも、子供はそのうち選ぶんですよね。

その選択は、泣いてまで考え、頑張った結果ですもんね。

そういう物事の捉え方は、特別な才能がある人じゃないと、自分で考えつくなんて極めて少ないと思います。

やはり、人から教えてもらう事で覚えて成長していくのではないでしょうか。

 

今回の事案が誰かの役に立てば幸いです。

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