補修の仕上がりを現場監督に褒められました

こんにちは。ダディです。

ここ数日、補修の現場に1人で行っています。

1人なんで寂しいですが、自分にできる精一杯の仕事をしようと頑張っていました。

なんと言いますか。

結構、補修の技術が上達しました。

後は経験を積んで、スピードと安定感が出せれば良いのですが。

やっぱり、作業速度は遅いと思います。

そして、作業の仕上がりや速度にムラがあって、安定した結果が出せない。

とても早く綺麗に仕上がったかと思えば、次の傷で時間がかかって仕上がりも悪い、なんて事が発生します。

ですので、自分のペースが把握できない状況なんです。

そんな状況で、今日が作業最終日。

確実に終わるだろうという状況だったのですが、案外時間いっぱいかかってしまいました。

まぁ、予定にない補修作業もやったりしましたからね。

お金を貰って練習させてもらえると思えば、作業リストにない傷も補修する甲斐があります。

材料代が掛かるんですけどね。

そんな今日の昼前に、僕が作業している部屋に現場監督が入ってきました。

「補修屋さん、ちょっと良いですか?」と監督さん。

手を止めて、作業リストの確認をしていたのですが。

「すみませんけど、コレも補修の対象なんです。大変でしょうけど、お願いして大丈夫ですか?」と監督さん。

「とんでもないです。見落としてしまって申し訳ないです。」と僕。

僕が数カ所、補修箇所を見落としていたらしく、その指摘をしてくれたんです。

20年くらい前なら、監督が怒鳴ってても仕方ない状況ですけどね。

ヤレって言った事を、やってないんですからね。

しかし、今の現場監督は、遠慮したような、気を使ったような、なんと言いますか。

もう下から来るんですよ。

そんな接し方をされると、なんか申し訳ない。。。

で、未済の確認が終了。

「申し訳ないです。頂いたご指摘箇所は、確実に完了させます。」と僕。

「ありがとうございます。大変でしょうけど、よろしくお願いします。」と監督さん。

で、僕が作業を再開すると。

「補修屋さん、やっぱり上手ですね。」と監督さん。

「え?僕のことですか?」と僕。

「10階の、大きな傷があったじゃないですか。」と監督さん。

500円玉くらいの床の傷があったんですよね。

正直、見たら「補修したな」ってのが分かるレベルです。

わからないとしたら、元々傷があったことを知らない補修作業の経験がない人だと思います。

おそらく、入居者は気付かないレベルです。

正直「これ以上は無理。俺の限界よ。」と言いながら終わらせた傷だったのです。

しかし、監督さんは。

「あの傷が、全くわからなくなりましたよね!」とおっしゃいます。

「え?いやいや、僕は下手なんで、申し訳ないです。」と僕。

「そんな事無いですよ!もう屈んで見て、光の反射とかで傷の場所を探そうとしたんですけど、全くわかりませんでした。流石ですね。」と監督さん。

「いやぁ、申し訳ないです。可能な限り綺麗にしようと努力しているんですけど、腕が足りないもので。」と僕。

文章にすると、僕の返答は全く会話として成立していない感じですが。

そんな、ソコまで褒めてもらえるような仕上がりじゃないと思うんですよね。

僕の補修した箇所は、光の反射率が高くなっていましたから、屈んで見ると、補修箇所周辺がテカテカになっています。

でも、そうやって言ってもらえるなら精一杯、美しく仕上げないといけないなぁと思いました。

そして作業終了。

監督に終了の連絡をした際。

「お疲れ様でした。補修箇所は概ね見させて貰ってまして、問題ありませんでした。助かりました。ありがとうございました。」と監督さん。

ありがたいお言葉を頂いて、帰宅しました。

帰路で、ふと思い出しました。

僕が19歳の時。

歯医者の新築工事でセキュリティ機器設置のための配線作業に行った時のことを。

僕の上司のトーミーと僕の2人で、現場に行ったんです。

すると、30歳前後の現場監督らしき男性が居まして。

僕が名簿に作業員の名前を書いて、現場の中に入ろうとしていた時に、なんか文句を言ってきたんですよね。

確か「朝礼に出てないヤツは現場に入るな」的な感じだったと思います。

現場の工程的に、その日に配線作業をしないといけないので。

「配線できなかったら警備出来ませんけど。」と言ったんです。

「そりゃしょうがない。」みたいな事を言われたんで、トーミーに報告しまして。

トーミーと一緒に、監督のところに言って、トーミーが説明したんですけども。

「そりゃ朝礼に出ていないから無理だ」的な事を言われたんです。

トーミー、ブチギレ。

「フジ!帰るぞ!」とトーミー。

「あ、そんな態度ならオーナーに連絡しようかな。」と監督。

無視して出ていくトーミー。

「あ、やっぱやめた。」と電話するのをやめた監督。

それを見て、僕はちょっとキレちゃいましてね。

「ナメたことすんなやガキが!」と面と向かって言ってやったんですよね。

いやいや、お前のほうがガキやろと。

今となっては良い思い出です。

ちなみに、その後。

付近のコンビニで監督のナメた態度についてトーミーと2人で語っていたところに。

僕の携帯にレレレから連絡がありました。

「今、どこぉ?」とレレレ。

「現場の近くのコンビニです。監督に現場に入るなって言われたんです。」と僕。

「オーナーからよぉ、電話があってよぉ。頼むけ、戻ってくれよぉ。」とレレレ。

「現場に入って良いなら、行きますけど。」と僕。

「オーナーが良いって言いよるけ、大丈夫やけ。戻ってくれぇ。」とレレレ。

「わかりました。」と僕。

で、トーミーと2人で現場に戻ると。

監督の姿は無く、建築のおっちゃんが1人、現場事務所にいました。

「あの、すみません。さっき監督さんに現場に入るなって言われたんですけど、大丈夫なんでしょうか?」と僕。

「あぁ、大丈夫です。さっきは言い方が悪くて、すみませんでした。」と、おっちゃん。

で、トーミーと配線作業をしたのでした。

懐かしい。

その後、先輩から「お前、キレて現場から出たらしいな。」と説教されました。

「いや、だってトーミーが先にキレて帰ったんですよ?」と言い訳したんですが。

「それにお前が一緒になってキレたらダメやろ。」と言われたのでした。

当時は理不尽だなぁと思ったのですが。

今となっては良い思い出です。

あぁ、あの頃を思い返すと、よくキレていたなぁ。

これは僕が成長したわけでは無い。

世間が、僕をキレさせないだけ。

だって、現場でこんなに褒めてもらえるんだもん。

この状況が、もしもこんな感じだったら。

「補修屋!ココ!汚ねぇなぁ!こんなんじゃあ、床は全部、貼り替えやぞ!」とか言われたら。

すかさず髪掴んで鼻に膝蹴り30発くらいブチ込んで再起不能にしてやりますけどね。

でも、残念ながら。

僕の補修は褒められます。

あぁ、なんだろう。

僕はストレスが溜まっているのかしら。

何故か、偉そうに文句を言ってくる敵を叩きのめしたいという気持ちが溢れるのだろうか。

ひょっとして。

これが、恋?

あ、やべ、こんな時間じゃん。

寝よう。

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