こんにちは。ダディです。
僕は妖怪について結構詳しい方だと思います。
もう妖怪博士の域に達していると思います。
そんな僕が、妖怪になってしまいました。
その名も「妖怪ダディ」です。
寝ない子供を見つけては、2階の自室に連れて行き、寝かしつけようとします。
しかし妖怪ダディは、寝かしつける途中で子供より先に寝てしまい、子供に逃げられてしまうのです。
子供は怖がりますが。
子供の早寝早起きを推奨し、子供達の健康を祈る優しい妖怪です。
そんな妖怪が、わが家に出没しました。
そしてターゲットになってしまったのは、次女のガーコです。
「もう寝ろ!次に喋った奴は2階に連れて行くけな!」と僕。
そして唐突のカウントダウンが始まります。
「10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!」
「ゼロッ!」
「ガーコ、まだ、眠れん〜!」と次女。
「は〜い❤2階に連れていきま〜す❤」と妖怪ダディ。
妖怪ダディに腕を捕まれて、2階に連れ去られる次女。
「いやぁ〜!いやぁ〜!」と必死に抵抗する次女ですが。
「イ〜ヒヒィ〜♪イ〜ヒヒィ〜♪イ〜ヒヒィ〜♪」と、妖怪ダディは嬉しそうな奇声を上げ、次女を瞬く間に2階に連れていきました。
階段を上る途中、次女の必死の抵抗により、顔にかなりの引っかき傷を負ってしまいました。
真っ暗な2階のダディの部屋。
「イ〜ヒヒィ〜♪」と奇声を上げながら、布団を敷いて、次女を寝かせようとする妖怪ダディ。
「シャムイ〜(泣)シャムイ〜(泣)」と寒さを訴える次女。
「イ〜ヒヒィ〜♪おふとんが有るよぉ♪」と妖怪ダディが掛け布団を掛けました。
観念した次女は、しゃくりあげながら目を閉じて寝ようとしています。
妖怪ダディは、次女の胸のあたりをトントンしながら寝かせつけようとしています。
ですが。
既に妖怪ダディはイビキを立てて、連れた去った子供よりも早く寝てしまった様子。
しばらくすると。
なにやら、階段を上がってくる足音が。
長女、サワちゃんです。
妖怪ダディに連れ去られて妹を救うべく、2階にある「妖怪ダディの間」に1人果敢に乗り込んできたのです。
「ガーコっ。」と、小さい声で囁やく長女。
その声に反応して、布団から逃げ出す次女。
妖怪ダディ、イビキを立ててグッスリ眠っています。
姉妹は見事に、妖怪ダディから逃げ出すことに成功しました!
数分後。
再び、妖怪ダディが1階にやってきて。
「寝てない奴は2階に連れて行くぞぉ〜!」と高らかに宣言。
学習した子供達は、起きていることを悟られないよう、全く喋りませんでした。
あ〜、寂しい。
ダディ、寂しいなぁ。
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