お客さんから「アゲイン三菱」を教えて頂きました

こんにちは。ダディです。

今日は、元電化製品メーカーで勤務していたと仰るお客さん宅へ、洗濯機の修理に伺いました。

朝の訪問時間連絡の際、不良箇所は既にお客さんがコレって感じで特定してくれていました。

一応、うちの会社でも近しい部品を事前に準備していまして。

試験動作で部品の動作不良を確認して、見事、お客さんの言う通りでした。

一応、同時期に劣化してしまう部品も同時に交換することを提案し、了承を頂きました。

で、洗濯機を移動させた際に、お客さんが洗濯機の下と後ろ側を掃除したいとの事で。

お客さんが掃除している間に、後ろから話しかけました。

「お客様のお勤め先のメーカーは、どちらだったんですか?」と。

「私はね、三菱だったんですよ。今は縁がありませんけどね。」とお客さん。

「あっ!そうなんですね!僕は東芝に勤めてますけど、家電は三菱が好きなんです。」と僕。

「おぉ。それは、ありがとうございます。メーカーのファンになってくれる人が居ると嬉しいですよ。」とお客さん。

「妻も三菱が好きでして、結婚する時に揃えた家電は三菱で、今も洗濯機以外は壊れずにいてくれるので助かってます。」と僕。

「洗濯機はねぇ。三菱は20年くらい前かな。撤退しているんですよ。」とお客さん。

画期的な構造の洗濯機を開発したらしいのですが、経営幹部から「こんなんじゃダメだ。もう撤退だ。」と言われてしまったらしいのです。

「あ、僕が10年くらい前に買った洗濯機はOEMなんでしょうか?」と僕。

「そう、洗濯機は日立のOEMなんですよ。三菱の洗濯機が無くなると、販売店が困るでしょう?」とお客さん。

「あぁ、確かに。三菱が好きなのに、なんで洗濯機が無いの?ってなりますよね。」と僕。

この辺りで掃除が終わったので、僕の作業が始まります。

「コーヒー、飲めますか?」とお客さん。

「あっ、はいっ!コーヒー好きです!」と僕。

「では準備しておきますから、終わりましたらコッチに来てください。」と、お客さんはリビングへ。

サクッと交換して、元に戻して、試運転して異常なし。

終了をお知らせしながら、リビングに入らせて貰ったのですが。

スゲェ良いコーヒーの香り。

「うわっ!良い香りがしますね!」と僕。

「たった今、入りましたから、お掛けください。」とダイニングテーブルに座らせて貰いました。

コーヒーを頂く前に、修理費用の精算をさせて頂きまして。

「コーヒー、頂きます!」と僕。

とても香りが良くって、大変美味しい。

「コレで挽いたんですよ。」と、アンティーク調でお洒落なコーヒーミルを見せてくださいました。

イギリスの、メーカー名は忘れましたが、No,1って書いてました。

多分、豆も良いんでしょうねぇ。

コーヒーを頂いていると、お客さんから色々と教えて頂きました。

お客さんの勤めていた頃の事務所では、サービスマンが1番大変で1番大切な人材として扱われていたらしく。

そしてサービスマンには「アゲイン三菱」を教育していたそうです。

1台目、1番最初に家電を売るのは、ウソをついても売れる。

しかし、そのお客さん2台目の購入をしてもらう場合は、1台目に不具合が出た際に対応するサービスマンに寄って大きく変わってくる。

「〇〇さんのような方がサービスマンとして居てくれるなら、安心して次の家電も同じメーカーを買う。」と言って貰える対応をして欲しい。

そうやってメーカーのファンになってもらって、また三菱の製品を購入して貰える。

コレがアゲイン三菱、なんだそうです。

この様な考え方をした事が無かったので、大変勉強になりました。

「ダディさんの場合は、アゲイン東芝ですね。」とお客さん。

「はい。勉強になりました。ありがとうございます。」と僕。

お客さんのお陰で、自分の対応を改めて見つめ直すことが出来そうです。

そう思っていた矢先。

自分の対応が正しかったのか否か、心がポッキリ折れてしまう事態が発生しました。

どうやら現在の仕事は、僕の性に合わないらしい。

今年度中は、勉強させて貰おう。

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